順不同/敬称略
———矢野顕子(音楽家)
主人公のキャラクター、生き方にのんさんの声がとても合っていた。たましいが伝わり感じられる素晴らしいお仕事だと思いました。長く心に残る作品となりました。
———茂木健一郎(脳科学者)
———スガ シカオ(シンガーソングライター)
———奈良美智(美術家)
劇場で性別も年齢も全然違う人たちと一緒に笑ったり泣いたりするって、改めて考えるとすごい体験だ。僕らのライブもそういう体験になれていますように。
———歌広場 淳(ゴールデンボンバー)(ミュージシャン)
始めから終わりまで、鮮やかにくりひろげられる「創りこまれた華の世界」にそのまますうっと誘われていきます。とにかくすべてにおいてセンスがよい。物語り、絵、音楽、声の出演者。素晴らしい映画とは、アニメとか実写とかまったく関係ないのですね。プロデューサーの真木さん、片渕監督 すべての関係者に感謝です。ありがとうございます。
———寺田 農(俳優)
ホンもよし 役者もよし 監督もよし カメラも――
いや しかし これはアニメなのだから
絵も色も声優も というべきなのだろうか
実写映画とアニメの境界を越える事はできるのだと この映画が証明してくれた
コトリンゴが歌う主題歌が今も耳に心に残る
悲しくてやりきれない
———螢 雪次朗(俳優)
「この世界の片隅に」のような、地味な、でも確実に生きる名もない人の姿を伝えて下さる作品を、高く評価する人々がいてくれる日本を、本当に嬉しく誇らしく思います。
———湯川れい子(音楽評論家・作詞家)
———谷村新司(音楽家)
———山里亮太(芸人)
懐かしくて温かい言葉と想いが、スクリーンからびしびしと心に。是非映画館で。
———西田尚美(女優)
———鴻上尚史(劇作家・演出家)
———海野つなみ(漫画家 『逃げるは恥だが役に立つ』)
———川島明(芸人)
———古谷徹(声優)
———ライムスター宇多丸(ラッパー)
人は映画を作り、映画を観るんじゃないか。
そんなことを思いながら見ました。のんさんもハマリ役で素晴らしかったですね。
———江口寿史(漫画家)
エンドロールの最後の最後まで物語は続く。僕は涙を流す。悲しいだけではない。嬉しいというのも違う。色々な感情がない交ぜになった温かい涙。この世界の片隅に我々もまた生きている、という自負と感動。
———黒沢薫(ゴスペラーズ)(シンガー)
原作者と監督はだいたい僕と近い世代のようだけど、よくあそこまで調べて作れたな…と脱帽。
———会田誠(美術家)
とても五感を刺激される映画でした。映画館で観てよかったです。
———ひうらさとる(漫画家『ホタルノヒカリ』)
長く伝わっていくことになるだろう名作。のん、以外考えられない適役。
素晴らしい演技。
———犬童一心(映画監督)
彼女たちが生きる姿を通じて、時代を超えた共感を育んでくれる。
素晴らしい演技。
———荻上チキ(パーソナリティ)
———町山智浩(映画評論家)
センター街歩いている自分が夢のよう。まだぼーっとしてる。劇場行けてよかった…
———二ノ宮知子(漫画家 『のだめカンタービレ』)
大戦の中の日常が押し付けがましくないぶん、グッとくるなぁ。
———大久保佳代子(タレント)
誰も真似できないと思う。
———松江哲明(映画監督)
片渕監督はこの作品で海外でも、日本を代表する監督になる予感がします。
———いとうせいこう(作家・クリエーター)
悲しいエピソードもあるが、淡々と描かれていて、それが余計に強く胸に来る。
———いのうえひでのり(劇団☆新感線 主宰・演出家)
歴史を大きな出来事の連なりで見るのではなく、一人一人のささやかな日常の集積としてとらえること。そんな視点を可能にしてくれたすずさんの声が、「あまちゃん」でご一緒したのんちゃんだったのも、本当に嬉しく、こころから彼女に「おかえりなさい」と言ってあげたいです。
———大友良英(音楽家)
———ゆうきまさみ(漫画家)
———万城目学(作家)
———ダイノジ大谷(芸人・DJ)
———田島貴男(オリジナル・ラブ)(ミュージシャン)
———堀潤(NPO法人「8bitnews」代表・ジャーナリスト)
この世界の片隅にを見た後で、気がつけたのかも知れないですが、中に一輪の花が咲いてました。タンポポでした。少し時間をもらって一人にさせてもらい、眺めてました。
———椎木里佳(経営者)
やばいまた泣きそうだ。
———吉田戦車(漫画家)
この映画を見て、笑ってほのぼのして、、、戦争は悲惨だ。
———伊集院光(タレント)
戦争が日常になっている時代でも、人は生きて愛し合うことを教えてくれる。そして希望は必ずあるということも。
———林真理子(作家)
この作品は、新しい感動を与えてくれた。いまの時代が呼び寄せた、まったく新しい感動だ。
これまでに自分が「感動」と思っていたものが色あせてしまうほどの驚きで、目を開かせてくれた作品である。
———三枝成彰(作曲家)
そんな地獄のような戦時中なのに温もりのある人間の心を持ちつづけ、絵を描くことを
やめなかった「すず」にワシはすっかり恋をしてしまったよ。
———ちばてつや(漫画家)
今年出会ったすべてのドラマ、映画、芝居の中で、一番胸打たれたのが、
この作品でした。原作者と監督の、人間を多面的に描く哲学と、
アニメーションならではの、攻めた表現に脱帽です。
———大石静(脚本家)
イマ、ですよ!!
なぜ劇場で観なかったと、あとで後悔しますよ。
公開と同時に古典になる作品なんて数十年に一作ですから。
———梶尾真治(作家)
観る前の想像をはるかに超えて、ぐらぐらと揺さぶられました。
———本上まなみ(女優)
リアルに想像すらできない時代を、
丹念に丁寧に描いた温かく美しい映像世界。
まるでタイムスリップして、
本当にあの時代を生きてるような気持ちになりました。
いつもそこにある日常、
食べて寝て笑って泣いて時に絶望して、
でも何があろうとも人は生きて前に進んでいく。
どこまでも優しくどこまでも強く・・・
こうして生きていることを、
身近にいる人に感謝することを、
普段忘れがちなことを思い起こさせてくれる作品。
ただただ素晴らしい。
———北村龍平(映画監督)
———なかじましんや(CM演出家)
この映画の登場人物は皆、あの時代の非日常的・悲劇的な状況下でも、けっして怒りを露わにはしません。肩をいからせることも、目も吊り上げることもしないで生きています。その姿に、何につけ声高に主張し過剰に反応する昨今の世情に向けた、強いプロテスト(異議)を感じました。本当に強いものとは何かを考えさせる作品だと思います。
———服部克久(作曲家)
のんさん演じるすずが心の中に住み着いてくれたから、きっと節目節目で彼女たちの生き様を思い出せるだろう。
その度、私は精一杯生きて戦って日常を続ける力が湧くのだと思う。
———犬山紙子(イラストエッセイスト)
空襲のシーンは、これまで見てきたどの映画よりリアル。ついにそれがどういうものであったかがわかった。
———塚本晋也(映画監督)
『君の名は。』に比するアニメ表現の豊さ。『火垂るの墓』に比する哀しさ。『あまちゃん』に比する愛おしさ。主人公すずさんの声を当てた女優のんさん主演の大傑作として消えることなく千年先もこの世界の片隅に燦然と輝き残るだろう。
———水道橋博士(浅草キッド/漫才師)
この漫画作品がアニメーションになって本当に良かったと思う。
映像を見ていると、1秒1コマの描写全てが見過ごせない残像となって脳裏に焼き付いた。
戦争を描いた映画や文学や漫画作品は数多くあるが、どれもだいたい残忍さや悲劇性などを強調しすぎてしまう。
だがこの作品では情動的表現が抑えられ、何の強調もやりすぎもない。表現者による思想の押しつけもない。戦争という現象があった現実と向き合う、そんな意識のみが浸透する。
原作のこうのさんにせよ、アニメの片渕監督にせよ、すずの声をあてたのんさんにせよ、戦争を直接体験していない世代の人達が、戦争というものをこれほどまでに身近に表現ができることに、本当に驚いた。
作り手の真っ直ぐな思い入れと情熱が、観る人の中で普段埋もれている感性を刺激し、動かす。これは優れた表現者にしかできないことだ。
だから、この作品に携わった方達の、あらゆる感受性の経験値の高さが伺える。のんさんの声も、そういった意味で強いエネルギーと説得力を持っていて、本当に圧巻だった。
ハリウッドがどれだけ巨額を掛けて戦争を表現してみても、この作品以上に私たちに「告げて」くるものはないだろうと感じた。
———ヤマザキマリ(漫画家)
ヤマザキマリ様にはブログでもご紹介いただいております。
———今村久美(NPO法人カタリバ 代表理事)
———山内康裕(マンガナイト/レインボーバード合同会社 代表)
観たあとに残ったのは悲しみではなくて心の温もり。
大げさでなく、この世界のすべての人に見て欲しい映画です。
———小玉ユキ(漫画家)
永久に語り継がれるべき、大傑作!!!!
———伊賀大介(スタイリスト)
映画館でたっぷり泣いたら、立ち上がって外へ。私たちには守るべき大切な暮らしがある。
———澤田康彦(「暮しの手帖」編集長)
市井の人は淡々と明日に生きていくしかない。
空襲警報も慣れが続くとオオカミ少年となる、、、。
そして、人々が靴で踏まれる蟻のように、普通に死んで逝く。
それが本当のあの戦争の酷さだったのだろうか、、、。
非日常が日常になっていく。
今も、この世界の片隅でそんなことが起こっている。
アニメであることを忘れ、自分もその中に生きている一人の様な気になり引き込まれて行ったら、突然自分の声が聞こえて現実に引き戻された。
祖父の代から数えて三代目澁谷天外の名を継ぎ、松竹新喜劇で役者を生業にしてきたが、友人の誘いで初の声優として参加させていただきましたが、一言出演でしたので「ウォーリーを探せ」状態。どれが私か探してみて下さい。
しかし、こんな素晴らしい作品に声をかけて頂き感謝です。次はもう少し出して下さい。
———三代目澁谷天外(松竹新喜劇代表)
———吉田豪(プロ書評家、プロインタビュアー)
ぜひすずさんに会いに行ってください。
そして一緒に生きてください。
———青木俊直(漫画家)
すずさんののん。
声優の仕事はテクニカルだと思いますが、きちんとマイクの前に立ったんでしょうね。
素晴らしかったです!
———尾美としのり(俳優)
貧しくもたくましく生きる市井の人々の姿を淡々とだけどリアルに描く、今までにないタイプの戦争映画ですね。
これは文句なしの傑作だ!
———大槻ケンヂ(筋肉少女帯)
———峯田和伸(銀杏BOYZ)
恐るべき精度で重層的に描かれた「あの時代」「この片隅」の愛おしき日常。そこから世界中のあちこちにいる「すずさん」に思いをはせてみること。たとえばシリアや南スーダンにも、たったいま、まちがいなく存在する「片隅の日常」を想像すること。そう、私たちには「想像力」が、「日常を生きる力」がある。
「戦争」に抗する二つの力がある。この映画は、私たちにもそんな力があることを想い出させてくれる。
懐かしいのに鮮烈で、愛らしくも力強い、そんな新しい古典の誕生である。
———斎藤環(精神科医)
「何処に・どんな風に感動したのか」の答えは本当に人それぞれで一致することがほとんどない。
きっと読者の感情を「あそこに連れて行こう」なんていう作られた物語じゃないからだと思う。
だからこの映画版も、片渕須直監督の、この原作を読んだ答えなんだ。
そして僕はこの映画でさらに自分なりの答えを探すのです。
———北崎拓(漫画家)
片渕監督も、主演ののんさんも、原作のこうのさんも、リアルの戦時を生きた人ではない。いろいろなものを見て、取材して、学習して、その時代を生きた人の日常を、人生を体験したのだと思う。人はそういうことが出来る。体験した彼らが最高の表現をしてくれたので、映画を見る者もまた、その時代を体験することができた。
よく作っていただいた。まずはそう言いたい。
個人的には音が衝撃的だった。オタク的な話になるが、戦闘に関わる音、飛行機の爆音とか、機銃の音とか、爆発音とかどの音も聴いたことがない音だった。おそらくアリモノでなく新録なのだろう。安易に音をつけていない。
画面の片隅に一瞬だけ映る動物たちの描写にも感じ入った。
すずさんが追うサギ以外にも、カブトムシやトンボ、鳥や猫などあらゆるところに生き物が描かれていた。植物も同様。彼らもまた「この世界」の構成要素として「等価」なのだ。「等価」なもので世界は満ちており、この映画もまたそうなっている。
画面の隅々まで見過ごすことができない作品だ。
———とり・みき(漫画家)
———糸井重里(コピーライター)