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映画「この世界の片隅に」公式サイト

スタッフルームだより

スタッフルームだより #28

2016.10.28

制作宣伝の宮村です。

すでにお受取りになっている方もいらっしゃると思いますが、『この世界の片隅に』制作支援メンバーの皆さまに、メッセージカードをお送りすることになりました。

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このカードの表面は『この世界の片隅に』メインビジュアル、裏面に映画の感想やメッセージを書きこめるようになっています。

初号が完成した数日後、制作支援メンバーの3,374人に郵送する為に、とある会議室で封入作業を行いました。宣伝チームに加え、スタジオからも鈴木さん、三宅さん、山本さんも応援に駆けつけてくれました。

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封筒に宛名シールを貼り、挨拶状とカードを封入して口を閉じる。単純な作業ですが、3,374通ともなるとかなりの量になります。積み上げられたカードや封筒を目の当たりにし、若干心が折れかかったチームを、三宅さんは「ワシらがここで働くんは、これを歩留まりのう仕上げるためじゃ」と、劇中のとあるセリフを真似て励ましてくれました(笑)

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作業開始から約7時間後、フラフラになりながらも作業は終了。こうして封入されたカードは、制作支援メンバーの皆さまの元に届けられます。

このカードを使って、『この世界の片隅に』を観てほしい方々へ、皆さんの想いを伝えていただければと思います。ひとりでも多くの方に、この映画と出会っていただけるよう、皆さまのご協力をお願い致します。

スタッフルームだより #27

2016.10.18

お久しぶりです!タクちゃんこと制作の山本です!

突然ですがここでみなさんに問題です。 ジャズといえば19世紀末にアメリカで生まれた黒人音楽ですが、ジャズがいつ日本にやって来たかご存じですか? 戦後、進駐軍がチューイングガムやDDTなどと共に持ち込んだ? いえいえ、なんと1910年代後半~1920年代前半(すずさんが生まれたころ)には日本にジャズが上陸していたのです!

「日本放送史」によれば、1925年5月にはNHKで初のジャズ放送が行われています。 この頃の「ジヤズ」と呼ばれる演奏を実際に聴いてみると、ジャズだけでなくハワイアンであったりボレロであったりフォックストロットであったりと当時海外から日本へ渡ってきた新しい音楽を称して「ジヤズ」と呼んでいたように思えます。 その後もジャズはどんどん日本に浸透していき、1920年代後半には「私の青空(原題:My Blue Heaven)」が大流行。「日本の喜劇王」”エノケン”こと榎本健一が唄ったものが特に有名です。日本語訳された同曲の歌詞は当時の日本人の庶民感覚に実にマッチしていたようです。僕はこの曲を聴くとすずさんたちの実際に生活していた空気感が感じられるように思います!

その後も、三味線のジャズバンドが作られるなど日本文化との融合が試みられ、実験的な「ジヤズ」が数多く生み出されていきました。時は流れ、太平洋戦争が勃発。禁令や自主規制により街からジャズは鳴りを潜めてしまいます。しかし、すっかりジャズの魅力に取り憑かれてしまった人々が我慢できるはずありません。戦時中も密かにジャズを演奏していた音楽家が数多くいたようです。さらには、音楽家だけではなく学生や軍人でさえも人目を盗んでレコードを聴いて楽しんでいたそうなのです。

実は劇場アニメ「この世界の片隅に」には戦時中に密かにジャズを楽しむ人々がちらりと登場します。そして、そのシーンで流れる音楽の演奏を、なんと僕が参加しているビッグバンドで担当させてもらいました!

 

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ビクタースタジオさんでレコーディングを行いました。

 

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ホールはこのような感じ。プロの現場でのレコーディングはわくわくドキドキでした!

 

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Wベース奏者の僕は左奥にあるブースで演奏しました。

 

どのような演奏になったかは、ぜひ劇場で確かめてください!

 

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おまけ:裏設定ですが周作の趣味はギター!納屋にしまわれています。

スタッフルームだより #26

2016.09.23

お久しぶりです。監督助手の三宅です。

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0号完成から少し落ち着いたスタッフルームに、今日は主演の「のん」さんが遊びに来んさりました!!

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アニメーターの北澤さんがのんさんのオリジナルキャラクター「ワルイちゃん」のアニメーションをプレゼントすると、

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なんとのんさんも作画机に座ってアニメーション制作体験!

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出来上がった作品に片渕監督も「動きがしっかり出来とる」と大絶賛しよりました!

 

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『この世界の片隅に』ダビングレポート

2016.09.13

制作宣伝の山本です。

今回はダビングの様子をご紹介します。

ダビングとはアフレコで収録したセリフと、効果音、音楽を映像に合わせていく作業のことです。

音のバランスもこの段階で調整します。

片渕須直監督はもちろん、音楽のコトリンゴさんもお越しになり、音の繊細な調整をされていました。

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写真に写っているのは、録音の小原さん(左)と音響効果の柴崎さん(右)です。

百戦錬磨の技術者が、音の仕上げ作業をしてくださっています。

『この世界の片隅に』 のんさんアフレコレポート

2016.09.02

今回は私、宣伝の浅見が、主人公すずさんの声を演じた、のんさんのアフレコの様子をお伝えしたいと思います! 

片渕監督が「のんさん以外のすずさんは考えられない」とその声に惚れ込み決定した今回の出演。のんさんは「映像を観させていただいたときに、セリフが入っていなくても絵だけですごく泣けてくるというか、ここに声を乗せていくのは簡単じゃないなと、心して挑んでいます。」と語ってくれました。

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その言葉どおり、のんさんは真剣に誠実に、一言ひとことを大切にしながらお芝居されていました。深夜まで長時間にわたって行われたアフレコにも、疲れた顔ひとつ見せず片渕監督のこだわりにとことん喰らいついていこうとするのんさん。その姿に何度も胸がじーんと熱くなりました。オールアップの日には監督の目にもうっすらと涙が……。そんな片渕監督とのんさんのオフショットをお届けします(監督がほんとうに嬉しそうです!)

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すずさんを囲む登場人物のキャストにも、実力派の声優&俳優陣が勢ぞろいしました。周作さん役に細谷佳正さん、晴美さん役に稲葉菜月さん、径子さん役に尾身美詞さん、哲さん役には小野大輔さん、すみちゃん役に潘めぐみさん、そしてリンさん役に岩井七世さん。みなさんほんとうに素晴らしい演技で『この世界の片隅に』の世界をつくりあげてくださっています。

また、本編の楽曲はコトリンゴさんが担当。片渕監督ファンの方はみなさんご存知かと思いますが、前作『マイマイ新子と千年の魔法』で主題歌を担当してくださっているんですよね。今回解禁された本予告では、新たにカバーした「悲しくてやりきれない」で作品の世界観を壮大に歌い上げてくださっています。

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豪華なキャストと音楽に彩られる映画『この世界の片隅に』は、2016年11月12日(土)公開です。どうぞお楽しみに!

スタッフルームだより #25

2016.07.14

《7月1日(金)》

アメリカ・ロサンゼルスで7/1~7/4までの間開催された「Anime Expo」にて『この世界の片隅に』が紹介されました。7月1日18:15(現地時間)より開始されたプレゼンテーションでは、GENCOの真木太郎プロデューサー、そして海外セールスを手がけるAnimatsuのJerome Mazandarani氏が登壇しました。

真木プロデューサーは、「アヌシーに続いて『この世界の片隅に』をご紹介しましたが、アメリカの皆様にもこの映画の美しさは伝わったと思います。予告映像にも拍手喝采をいただき大変嬉しく思います‼」とコメント。予告映像を見た現地の方からも、「美しい映像でした! 映画を見るのが待ちきれないです」という歓喜の声をいただきました。

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《7月6日(水)》

呉市立美術館で開催される「マンガとアニメで見る こうの史代『この世界の片隅に』展」の準備もいよいよ大詰め。今日はこの世界の片隅に』スタッフルームにて展示物の集荷が行われました!原図や背景など展示物が大切に梱包され、呉へと運ばれていきます。

「マンガとアニメで見る こうの史代『この世界の片隅に』展」は7月23日(土)より開催です!

呉市立美術館 公式サイト http://www.kure-bi.jp/

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スタッフルームだより#24

2016.07.01

呉市立美術館で開催される「マンガとアニメで見る こうの史代『この世界の片隅に』展」打合せが行われました。写真は打合せのヒトコマです!

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展示する作品一点一点毎に、細かい確認が行われました。原図は、大判の寸法で描かれているものもありました。作画用紙や、用紙を入れる封筒も特大サイズです。

数時間に及ぶ打合せの後、展示作品の寸法を一点一点測る作業が行われました。『この世界の片隅に』展に向けての作業も一歩一歩進んでいます。

スタッフルームだより #23

2016.06.24

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「編集」作業中の様子です! このセクションでは「撮影」で出来上がった1つ1つのカットを繋げてまとまった映像にしよります。まだまだ全てのカットが出来上がるのは先なのですが、声や音楽をつけるためにはとにかく映画全体の長さの映像を作らにゃあいけんのです! 出来上がったカットから順次挿し替えていく作業が、日々繰り返されておりますよ。

 

(監督助手:三宅)

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