2018.08.09
メディア情報
2018.08.06
西日本全域における大雨に対する義援金の拠出につきまして
「この世界の片隅に」製作委員会は、これまで多くの皆さまがご覧くださった映画『この世界の片隅に』の収益より義援金を拠出させていただくことに致しました。
皆さまがこの映画を通じて身近に感じてくださった呉・広島のまちが、一日も早く復興できますよう願っております。
「この世界の片隅に」製作委員会
2018.07.26
『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』ティザーサイトをオープンしました。
2016年11月12日(土)の劇場公開以来、1日も途絶えることなく映画館での上映を続けているアニメーション映画『この世界の片隅に』。
この度、本作に新規場面を追加した別バージョンを、本年12月に公開することが決定いたしました。
タイトルは『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』です。片渕須直監督によるタイトル案を、原作者こうの史代さんが快諾した新タイトルです。
本作では、主人公すずと、すずが嫁ぎ先の町で初めて出逢う同世代の女性リンとの交流を描いた、昭和19年秋と昭和20年冬から春にかけてのエピソード、さらに妹すみを案じて過ごす中で迎える20年9月の枕崎台風のシーンなどが追加されます。新しい登場人物や、これまでの登場人物の別の側面なども描かれ、彼女たちの心の奥底で揺れ動く複雑な想いが描き出されることで、より大人な印象のすずさんになります。
戦中戦後の広島・呉の綿密なリサーチと時代考証を行い、こうの史代漫画の世界を色鮮やかに描き出した前作から、新たなシーンを加えた『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』。
12月に劇場で、皆さまにお会いできることを楽しみにしております。
2018.07.24
映画「この世界の片隅に」製作委員会からのお知らせ
現在放送中の漫画『この世界の片隅に』を原作とする実写ドラマに「special thanks to 映画『この世界の片隅に』製作委員会」と表記されておりますが、当委員会は当該ドラマの内容・表現等につき、映画に関する設定の提供を含め、一切関知しておりません。
2018年7月24日「この世界の片隅に」製作委員会
2018.07.23
【大阪・神戸・広島・呉】舞台挨拶スケジュール・チケット情報を更新いたしました。
大阪・神戸・広島・呉で実施する、映画『この世界の片隅に』舞台挨拶につきまして、上映時間とチケットの詳細が決定致しました。8/5(日)はお二人のそれぞれの地元へ、そして8/6(月)は『この世界の片隅に』の舞台となった広島・呉へ伺う予定です。皆さまとお会いできることを心より楽しみにしております。
※8/15(水)に実施予定の、新宿ピカデリー、テアトル新宿の上映時間とチケット情報は、決まり次第お知らせいたします。
2018.07.12
片渕監督、のんさんより、西日本全域における大雨の被害を受けられた皆様へ
西日本全域における大雨の被害を受けられた皆様へ、片渕監督、のんさんよりメッセージをお届けします。
私たちの映画の舞台となった呉、広島をはじめ、西日本各地のたくさんの方々が、大雨の被害によりたいへんな目に遭われています。
大勢の方々が亡くなり、行方不明となり、家屋を失われてしまいました。そしてたくさんの方々が今も困難の中におられます。心よりお見舞い申し上げます。
自分たちの映画を通じて考えた「ごくふつうの日常」というもののかけがえなさをあらためて思い、それが皆さんの上に戻ることを願っています。
今この瞬間も復旧と回復に力を尽くされているたくさんの方々に敬意を表しつつ、私たちも、自分たちに出来るのはなんなのか、常に考え続けたいと思っています。
――片渕須直
ニュースで、西日本各地で大雨の被害が出ていることを見て驚きました。私の故郷も警報地域に入っていました。
映画のプロモーションや、映画の舞台になっている呉を旅する写真集のため伺った街が浸水している事を知り、心を痛めております。
皆さまのもとに、一日でも早く今までの日常が戻りますように。
心よりお見舞い申し上げます。
――のん
改めまして、皆様が安心して過ごすことのできる日々が、一日も早く戻ってきますよう
映画『この世界の片隅に』スタッフ一同、心よりお祈り申し上げます。
2018.07.09
西日本全域における大雨の被害を受けられた皆様へ
この度の西日本全域における大雨により、
広島をはじめ各地で被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
皆様が安心して過ごすことのできる日々が、一日も早く戻ってきますよう
心よりお祈り申し上げます。
映画『この世界の片隅に』製作委員会一同
2018.06.15
【第21回 文化庁メディア芸術祭】贈呈式 片渕須直監督の受賞コメントを紹介します!
6月12日、国立新美術館で【第21回 文化庁メディア芸術祭】贈呈式が行われました。
【文化庁メディア芸術祭】は、〈アート〉、〈エンターテインメント〉、〈アニメーション〉、〈マンガ〉の4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバル。 2016年9月10 日~2017年10月5日までの間に完成または、すでに完成してこの期間内に公開された作品の募集を行い、高い芸術性と創造性を基準として、部門ごとに大賞、優秀賞、新人賞を選定するもの。
今回の〈アニメーション部門〉では、『この世界の片隅に』と『夜明け告げるルーのうた』の2作品が、大賞をW受賞しました。
贈呈式には片渕須直監督が出席し、アニメーション部門の受賞者を代表して、スピーチを行いました。
「今回の受賞を、本当にありがたく感じています。
『この世界の片隅に』という作品の原作は、こうの史代さんが描かれた同名のマンガです。こうのさんはこのマンガで、メディア芸術祭の優秀賞を受賞しました。
今回、同じ題名の映画が大賞ということで、こうのさんに報告できたのですが、こうのさんはそのことをすごく喜んでくださいました。
七十数年前の人々の暮らしや街の営みの姿を描いた作品が、世の中の先進的なメディア芸術に対して与えられる賞をいただくことができたのは、本当に意義深いことだと思っています。そうした観点で、賞を定めてくださった審査の方々に敬意を感じます。
そして、応援してくださった皆様に、感謝を捧げたいと思います。
何よりも、今この瞬間にも我々のスタッフは、新しいカットを描き続けているわけなのですが、彼らともこの賞を分かち合いたと思います。
今日は、どうもありがとうございました」
片渕監督は、同日に行われた受賞作品展の内覧会にも出席。
『この世界の片隅に』コーナーの展示について、自ら解説しました。
《年代別人物スケッチ》
「こちらの展示は、映画を作るにあたって、どんな風に自分たちが考えてきたかがわかるような物です。
ここにあるのは、2011年くらいに我々で作った映画の中の時代の人々のスケッチです。
戦争中と言っても、何年何月で人の装いは違うし、考えている事も思っている事も違います。そういうものが戦争前、戦争中、戦争末期にかけて移ろいでゆく様、時代の流れそのものを映像にしていけるだろうかというアプローチをしてみたものです」
《北條家と家族の生活》
「映画の中では、18歳の主婦・すずさんの生活が描かれています。その生活のディテールはどうだったのだろう? どんな家に住んでいて、その家には何があったんだろう? ということを考えました。これは、それをイメージしてスケッチしたものです。
こうの史代先生のマンガにも、すずさんが日常的に家事を営む姿がたくさん描かれています。ですが我々は、それ以外の日々はどんな家事をしていたんだろな?という疑義をすべて埋めて、すずさんという人を場面場面ではなく、ひと繋がりの立体的な人物として捉えようとしたのです。
すずさんが毎日どんな生活をしていたかというタイムスケジュールも、当時の主婦の生活スケジュールを調べたものを元に作りました」
《中島本町 大津屋モスリン堂 作画の変遷》
「それから、彼女が訪れる1軒のお店。これは広島に実在し、原爆で無くなってしまったお店なのですが写真が残ってないんです。それでも何とかしたいと思って描いた過程もあります。
最終的には、映画を観たお店のお孫さんが訪ねて来てくださって、まだ残っていたというお店の包み紙を1枚戴くことができたんです。
この作品は、そういうところまで繋がっています。
我々は街をただ描いたのではなく、“そこにあった街”を描きました。そして、その街に関わっていた人、繋がりのある人がこの作品を観て、いろんな想いを抱いてくださったわけです。
そんなふうに、たくさんの広島市や呉市の風景なども、同じように描いています。
この展示を見ていただいて、映画をご覧になって感じていただいた世界を、ここで新しくふくらませていただけるのではないかと思います。
そういうところにも、期待して来ていただけると嬉しいです」
【第21回 文化庁メディア芸術祭 受賞作品展】は、六本木の国立新美術館で、6月24日(日)まで開催中です。
詳細は、受賞作品展公式サイトをご覧下さい。
http://festival.j-mediaarts.jp/